
先日、『シークレットゲーム-KILLER QUEEN-』をクリアしたので、熱量が高いうちに感想を残したいと思います。
自分はswitch版でのプレイで、プレイ時間は20時間と少しほど。なかなか楽しめました!
核心に触れるネタバレは避けるようにしますが、気になる方はお気をつけください。
【作品の概要】
元々は2006年に『キラークイーン』のタイトルで発売された同人ゲーム。今回プレイしたswitch版は、その後シナリオやシステムを大幅変更した移植版ということでした。
謎の巨大建造物に閉じ込められた見知らぬ男女13人。生き残るためには生死をかけたゲームに参加しなければならない。
参加者たちは、建物やルールに仕掛けられた罠をかいくぐりながら、時に協力し時に敵対しつつ、脱出を目指していきます。
4つのパラレルワールド的なエピソードを読み進めていくことで、徐々に謎が明かされ、ただの殺し合いでは終わらない構成が魅力です。
【良かった点】
○王道のデスゲーム設定
ゲームや漫画における定番の一つとなっているデスゲームもの。今でこそよりゲーム性が高い色々なルールやパターンが誕生していますが、やはり原点は本作のように純粋な殺し合いによるゼロサムゲームだと思います。
ルールに従わなければ即座に死が待つ状況で、各々に課された勝利条件を目指していくのですが、その条件も「指定時間まで生き延びる」といった比較的穏やかなものから、「自分以外全員の死」といった、どうやっても他人と相容れることができない過激なものまで様々。特に、絶対に人殺しはしないと誓う主人公の視点からは、どうやって危機を乗り越えるんだと、ハラハラドキドキでした!
○作り込まれたルール
ゲーム自体は武器を使ったシンプルな殺し合いのため、ルール自体もそこまで複雑なわけではありません。ただ、だからといってつまらないわけではなく、しっかりと頭を使った人間が有利になるような絶妙なバランスなんですよ。
特に中盤に出てくる、戦闘禁止エリアに関するトリックには、冗談抜きで寒気がしました。前提が破壊された衝撃といいますか…。
他にも一人で行動をしている限りルールの全貌を把握できない等、非常に絶妙なバランスの上でゲームが面白くなるように設定されていたと感じます。
○エピソードで変わるヒロインと仲間
上でも書いたように、本作の全4エピソードはパラレルワールドのような関係。そのため、エピソードごとにメインヒロインや行動する仲間が変わっていきます。一つ前のエピソードでは敵だった人物が、次のエピソードでヒロインに、なんてパターンもあったりします。
もちろん終始敵対しているだけの人物もいます。でも、参加者たちの多様な側面が見えることで、主人公の総一だけでなく全員がゲームの被害者であり主役でもあるという、群像劇のような楽しみ方もできました。
特にエピソード4はこれまでと違った魅力を見せてくれるキャラが多く、大興奮!
○変化していく物語の構造
エピソード1でルールに沿ったシンプルなゲーム、エピソード2では主人公が特殊な状況下に陥った状態でのゲーム。そしてエピソード3で運営側への反撃を開始し、エピソード4で決着と、全て異なる状況でのゲームが進行していくので、あまりダレることなく常に新鮮な気持ちで読み進めることができました。 (どうしても序盤の導入部分は似通ってしまうところもあるんですが、同行メンバーが変わっているので、そこまでは気にならなかったです。)
【微妙だった点】
○エピソードごとのキャラの動き
個人的に少し残念だったのが、エピソードごとで所有するナンバーが変わらなかったところ…。当然ですがキャラの性格は突然変わりませんので、基本的にはみんな同じような動きをしてしまうんですよね。
序盤の誰が裏切るのか全く分からない恐怖感やドキドキを、最後まで味わっていたかった、、
○ヒロインとの恋愛描写
あくまでデスゲーム自体がメインの作品だとは思うんですが、ヒロインが主人公に惹かれる理由に唐突さを感じてしまいました。
ただこの辺りを丁寧に描くと、ゲームのテンポが悪くなりそうなんで、難しそうなところですよね。
○BETシステム(本作の核心を含みます)
前提として、本作の大オチはかなり好きです。BETシステムも、能動的にゲームに参加できる(ゲームの緊張感を一緒に味わえる)という点で、デスゲーム物の設定として非常に秀逸と感じます。
ただ、、、アルバムコンプに絡んでいるのは避けて欲しかった…。ノベルゲームプレイヤーって、自分と同じようにアルバムとかのコンプにこだわる人多いと思うんですよね。
【お気に入りキャラ】
ここからは少し好きなキャラの話を。
ヒロイン組だと断然渚推しですね!作品全体にも深く関わるようなキャラ設定、そしてほんわかしている時といざという時のギャップにやられます。
他では文香さんですかね~。あの頼もしさと安心感が良いです。こういう非常時だと、年上組がすごい輝いて見えちゃうんですよ。
あとは手塚。妙なかっこよさを感じてしまって、、色んな意味でキレていましたね。
【まとめ】
改めて、デスゲームというジャンルの王道展開や設定が、これでもか~と盛り込まれた作品。近年の作品にも全く見劣りしていないのがすごい!
この緊張感は、定期的に摂取したくなります(笑)。

